SCSKサービスウェアで働く仲間のメディア

マネージャーも産休・育休を取得しながら活躍できる。あえて完璧は目指さず生活のゆとりを大切に

【仕事と育児の両立・キャリア形成】社員インタビュー③ ~完璧すぎない働き方~

仕事も子育ても両立してキャリア形成をしている社員を3人、3回のシリーズでご紹介します。第三弾は「北九州センター勤務の田口 明子さん」にインタビューを行いました。
マネージャー業務に就きながら、産前・産後休業(以下、産休)と育児休職(以下、育休)を3回取得した田口さん。
現在は時短勤務を活用しながら、プロジェクトの管理などに携わり活躍しています。
実際に産休・育休を取得した経験から得られたことや仕事と子育ての両立、育児に役立った便利グッズなど幅広く伺いました。

【プロフィール】
■田口 明子|第三事業本部第三事業部(北九州)
北九州センター/2003年5月入社
2003年に契約社員としてSCSKサービスウェアに入社。テクニカルサポート窓口のオペレーター業務を経て、QM(品質管理)に数年間従事する。新規プロジェクト立ち上げ時にリーダーへ登用され、スーパーバイザーを経て、2011年マネージャーに昇格。現在はプロジェクト管理などのマネージャー業務に携わる。

オペレーターからステップアップし、マネージャーへと昇格

Q.入社から現在までの経歴を教えてください。
田口さん:
SCSKサービスウェアには契約社員として入社しました。
最初は、オペレーターとしてセキュリティソフトのテクニカルサポート窓口に配属されました。
半年ほど経って、QMというお客様とオペレーターのやり取りをモニタリングしてフィードバックする業務に移ることになったんです。
QMに数年間携わった後、新しくプロジェクトを立ち上げる時にリーダーになりました。
メール対応やチャット対応などを扱うドキュメント窓口で、当時の新宿センターから業務を移管する作業などを行っていましたね。
その後は同じプロジェクトの別窓口でスーパーバイザーを経て、2011年にマネージャーに昇格しました。
それから現在まで、今まで携わってきた窓口や別のプロジェクトで管理などのマネージャー業務を行っています

周囲の理解とフォローで仕事ができていると実感

Q.出産前→育児休職中→復職後、それぞれのタイミングでの悩みや葛藤したことを教えてください。
田口さん:
2014年に第一子の産休・育休を1年間取得しました。
マネージャーという立場でもあり、業務の立ち上げでバタバタしていた時期だったので、フルタイムかつ残業しながら産休ギリギリまで働いていたんです。
そのことが影響したのかは分かりませんが、産休に入って2週間で出産し、早産になってしまったので、その時は働きすぎがダメだったのかなと反省しました。
今思うと、何であんなに焦って仕事していたんだろう?って気がします(笑)

一人目が生まれて復帰した後は時短勤務になり、マネージャーではなくスーパーバイザー業務をしていました。
最初の育休明けは早く復帰しなきゃという意識が強かったですね。
自宅近くの保育園には空きがなかったのですが、会社から近い保育園に入れたため復職することができました。
普段から車で通勤しているので、朝は子どもを車に乗せて一緒に家を出て、会社の近くで降ろして保育園へ預けた後に出社しています。
二人目の産休は一人目の時の反省を踏まえ、最初から有休等を活用して少し余裕を持って産休に入ることを上長に伝えて了解をもらいました。
一人目の時よりもバタバタ感はなく、むしろ生まれた後の方が大変でしたね(笑)

三人目の育休明けはコロナ禍で、復帰した時にリモートワークの環境がすごく整っていて驚きました
一人目と二人目の時も時短勤務はできましたが、まだリモートワークという風土も環境もありませんでしたからね。
リモートワークを活用して、子どもの行事のために数時間だけ仕事から抜けることもでき、すごく両立しやすい環境になったと実感しています。
保育園や小学校の行事は、例えば3時間目だけが授業参観という感じで短いものも多いので、半休を取るほどでもなくて、ほんの数時間だけ仕事を抜けて行事に出られるのはすごく助かりますね。

三人目の育休明けは、業務支援課というバックサポートの部署で係長という役職に就きました。
直接現場との関わりがなく、リアルタイムでの対応が必要なこともそれほどなかったため受けることができました。
2022年1月からは、再び現場を直接見るマネージャーを担当しています。
その窓口は24時間稼働しているため、やりたくてもできない部分がどうしてもあるんですが、上長や周りのフォローを受けながら業務を行っています。
本当に周囲の方々による理解の上で仕事ができていると実感していますね。
これまでさまざまな恩恵を受けてきた立場なので、今後は周りで働いているみんなをちゃんとフォローしていかなければいけないなと思います

子どもたちが元気でさえいてくれたらいい

Q.仕事と子育ての両立で大変なことはありましたか?
田口さん:
子どもは3人で、上から8歳と6歳の男の子と、3歳になる女の子がいます。
一人目の時は何もかも初めてだったので、子どもを育てるならちゃんとしなければと責任感を強く持っていました。
例えば夜も8時か9時までに寝かせなきゃと思っていて、寝ないとイライラしていましたね。
他にもあれをしなきゃこれもしなきゃと思うんですけど、忙しくて手が回らないし家も汚くなるし…。
それでもう途中で、諦めようと決めたんです。夫にも「諦める」って宣言しました(笑)。
子どもも二人目・三人目となると、それぞれに個性があるし、ちゃんとしようとしすぎると無理なんですよね。

夫は朝6時半に出勤して帰ってくるのが夜の8〜9時になり、平日に限ってはワンオペなので、口出しはさせません(笑)。
とは言っても、家事や育児に協力的な人なので、平日仕事から帰ってきた時にお皿洗いだけでも分担してやってもらっています。
私も起きる時間が早いのですが、朝の支度はセルフでお願いしているので、夫の世話は一切していません!

朝と夕方は戦場です!下の子も3歳になり、今ではしっかり寝てくれるようになったのですが、逆に朝なかなか起きてくれません。
真ん中の子と下の子を一人ずつ2階から抱えて降ろして、体をゆさゆさして起こしています(笑)
8歳になる上の子は、声をかけたら一人で慌てて起きてきます。
身支度もこちらで用意さえしていれば自分でやってくれるようになりました。
上の子が小学校に入るまでは、子どもたちみんながちっちゃくて、お母さんお母さんと頼ってくるので手がかかりましたが、子育てもちょっとずつ楽になる道筋が見えてきた気がしますね

子どもたちには元気でさえいてくれたら、それでいいんじゃないかなって思っています。
本当はもっと早く寝かせたいけど、寝なくてもそこまで気にせずに、その間に他の家事を済ませちゃおうと切り替えられるようになりました。
イライラして「早く寝なさい」って怒るよりも、笑っている方がずっと良いですよね
部屋もちょっとぐらい汚くてもいいから、週末にまとめて掃除しようと考えを改めました。
細かな家事を諦めると、いろいろと生活にゆとりができて、子どもたちに優しく接することができるようになってきました。
良い面・悪い面ありますし、図太くなったと言えるかもしれません。

苦労しているのは自分だけじゃない

Q.他に、困難を乗り越えてきた工夫があれば教えてください。

田口さん:
今も時短勤務をしており、16時には帰ると決めています。
よく周りの人に「静かに仕事しているのがすごい」って言われるのですが、タイムリミットがありますからね。
やれることは無限にあるので、少し気を許すと会社にズルズルと居続けてしまうんです。
できなかったら明日にしたらいいかと思いつつ、今日はここまではやるって決めてやりきれるよう、集中して何とか帰るようにしています

家では、仕事のように段取り良く進めることができません。
夕方、保育園に子どもたちを迎えに行って家に帰るのですが、外で遊んでなかなかすんなりと家に入ってくれないこともありますね。
夕食の準備をしていたら、下の子が「抱っこ」と言ってくるので、抱っこして手が止まることもあります。
ダメな日は、レトルトのカレーでもとりあえずお腹がいっぱいになればいいかなと思っているんです。
子どもたちには給食があるし、そこで栄養を取っているはずと考え、家での食事は冷凍食品やレトルトにもガンガン頼っています

上の子は学校が終わると学童に行っています。
そこで宿題をする時間があるのですが、わからない問題があると宿題を残してしまって、なかなか終わらせて帰ってこないんですよ。
だから宿題を家で見ないといけなくて…来年度から真ん中の子も小学校に入るので、これが二人分になるのかと思うとゾッとします(笑)。
これまでコロナの影響で行事がかなり減っていて、仮に行事があっても短時間で済んでいたのですが、来年度からはちょっとずつ増えてくるんじゃないかな。
学童でもコロナ対策で席を離していて、あまり会話をしないなど、いろいろと決まりがあったみたいですが、これからちょっとずつ緩和されてくるでしょうね。
保育園・小学校とそれぞれに対応が必要なんですが、お子さんがいる他の方もいろいろとやりくりしていて、苦労しているのは自分だけじゃないんだ、と思いながら過ごしています。

子ども二人同時に抱っこを求められても大丈夫!

Q.便利だったグッズについて教えてください。

田口さん:
ヒップシート
エルゴなどの抱っこひもは、しっかりホールドされていて首の後ろでカチッと留めないといけないので、着脱が大変でした。
それがヒップシートを腰に巻いて使うと、抱っこひもの着脱がすごく楽なんですよ。
子どものお尻を乗せる部分が固くなっているので、座らせたら軽く手で支えるだけでいいんです。
抱っこひもだけだと降ろしたり抱えたりが大変ですが、ヒップシートにちょこんと乗せることで抱っこしても腕がやられず、腰で支える感じになるんですよね。
子どもがまだ1歳と3歳で、どっちも歩きたがるけど抱っこも求めてくる時期に大活躍でした。
1歳をベビーカーで押しながら、3歳が突然抱っこと言い出した時に、ヒップシート乗せることができます。
最悪、二人ともに抱っこを要求されても一人はヒップシート、もう一人は腕で抱っこできるので、すごく重宝しました。


食洗機
2年ほど前に家を買って、キッチンが食洗機付きになったんです。
手で洗っていた時とは全然違って、すごく便利だったので感動しました。
ただ、夫はなぜか手で洗いたがって、食洗機を使わないんですよね(笑)。
冬にお湯を出しながら洗ってる方が光熱費かかるんじゃ…と気になりますけど、いつもやってくれてるので我慢して見守っています。

除湿機
夜に洗濯した後に部屋干しして除湿機を回すと、朝になったら乾いているんです。
働いていると外に洗濯物を干すことができませんし、個人的に乾燥機が苦手なので役立っていますね。

左:便利な食洗器 右:洗濯乾燥に欠かせない除湿器

呼吸を整えるために必要な、気持ちを切り替える時間

Q.息抜きの方法やご自身の趣味などがあれば教えてください。
田口さん:
息抜きには夕方、車で保育園にお迎えへ行く前に必ずコンビニに寄るんです。
コンビニカフェのコーヒーやカフェラテを買って、車内で飲みながらぼーっとする10分ぐらいの休憩が、毎日絶対になくてはならない時間ですね。
「これからまた戦いが始まるぞ」と、呼吸を整えるために必要な、気持ちを切り替える時間にしています
今はまだ、自分のためだけに使える時間をなかなか持てませんね。
子どもたちがYouTubeで面白い動画をよく見ているので、一緒になって楽しく見ることくらいでしょうか。
あとは夜、子どもたちを寝かしつけてから一人でゆっくりビデオを見たりもしています。
今は落ち着きましたが、まだ下の子が1〜2歳だった頃はよく泣いて起きてくることがありましたね。
余談ですけど、陰でちょっとお菓子をつまみ食いしようとしていたらひょっこり出てきて、感知能力の高さにびっくりしました(笑)。

趣味と言うと、昔ピアノをやっていたんです。
まだ実家にピアノを置いたままなんですが、下の子にもそろそろ習わせたいなと思っています。
上の二人にも声をかけたんですけど、おもちゃのキーボードにさえ全然興味がなさそうだったんですよね。
下の子はちょっと楽しそうにしていたので、今のうちだと思ってタイミングを伺っています。
ピアノを買ったら自分も弾きたいと思っているんですが、今はそれができないのですごくウズウズしているんですよ(笑)。

いろいろと不安に感じると思いますが、何とかなります!

Q.今後のキャリアや目標について教えてください。
田口さん:
やはり時短で勤務する以上、限界はどうしてもあると感じています。
これ以上の先を目指すとなると、誰かと責任を分担しないとできないような状況になるのではないでしょうか。
現時点に関しては、今与えられている役割をちゃんと果たしていきたいと考えています

Q.これから育休を取得する方に向けてメッセージをお願いします。
田口さん:
産休・育休を取って復職する時に、「これからどうなるのかな」「ちゃんとやれるかな」と、いろいろ不安に感じると思いますが、何とかなりますよ!と、ひとこと言わせてください。
マネージャーという立場で産休・育休を3回取得できたのは、上長と周りの皆さんによるフォローやサポートのおかげです。私のいる北九州センターは上長にも恵まれています。
自分だけで頑張ろうとせずに、まずは相談してみてください
SCSKサービスウェアは、上を目指そうと思えば伸ばしていける環境なので、その意気があれば何とかなると感じています。
ゆくゆくは自分が得た知見を元に、産休・育休を取得する方たちを支える側に回ってサポートしていきたいですね。

 

あえて完璧は目指さず、ゆとりを生み出すことが両立の秘訣

仕事と育児の両立、キャリア形成の社員紹介シリーズ第三弾は、田口さんに産休・育休を取得した経験について話を伺いました。
マネージャーとして産休・育休を3回取得し、リモートワークや時短勤務を活用しながら管理業務に携わっています。
あえて完璧は目指さず、生活にゆとりを生み出すことで、上手く仕事と子育てを両立されている様子が伺えました。
SCSKサービスウェアでは、産休・育休取得を推進しており、管理業務に就きながら時短で働くこともできます。
管理職から産休・育休を検討している方、仕事と子育ての両立に奮闘している方、SCSKサービスウェアに興味のある方は参考にしてみてくださいね。子育て支援に関する過去の関連記事も併せてご注目ください。

plus.scskserviceware.co.jp

plus.scskserviceware.co.jp