SCSKサービスウェアでは、2030年に売上高1,000億円のビジネスサービスプラットフォーマーを目指すための取り組みのひとつとして、DX推進人財の育成を行っています。
この取り組みを企画・推進している、事業高度化推進部人材教育課の堀野 愼さん、事業高度化推進部サービス技術開発課の下村 圭一さんのお二人にインタビューを行い、具体的な取り組み内容、やりがいなど幅広く伺いました。
- 【新たな挑戦】DXを推進する選抜社員の育成プログラム
- "DXの先駆者たち、選ばれしメンバーの活躍に期待"
- 参加メンバー同士が情報を共有できるコミュニティ
- 大きな課題でもありチャンスでもある
- DX推進人財育成に力を入れているSCSKサービスウェア
【プロフィール】
■ 堀野 愼(写真左)
大阪センター/事業高度化推進部 人材教育課/2008年中途入社
8年前から大阪センターにて教育に関する企画を担当。
2023年、事業高度化推進部 人材教育課に異動。今期からDX推進人財の育成企画に携わる。
■ 下村 圭一(写真右)
大阪センター/事業高度化推進部 サービス技術開発課 課長/1989年新卒入社
SCSKサービスウェアに新卒入社後、10年ほど現場を経験、その後、営業支援や事業推進の企画などを担う。2023年、事業高度化推進部 サービス技術開発課に異動。今期からDX推進人財の育成企画に携わる。
【新たな挑戦】DXを推進する選抜社員の育成プログラム
Q.取り組みを始めたきっかけについて教えてください。
堀野さん:
SCSKサービスウェアは、2030年に売上高1,000億円を目標とし、ビジネスサービスプラットフォーマーへの変革を目指しています。この目標を実現化するためには、「ビジネスプロセス構築力」と「IT活用力」を強化することが重要なミッションです。DXの波に乗り、新たなツールや技術を活用し、データを効果的に扱う能力は、今後ますます重要となってきます。そのため、当部ではIT技術力を持つ「サービス技術開発課」と「人材教育課」が協力し、これらのスキルを持つ人財育成に力を入れています。
下村さん:
私自身、長年にわたり現場で磨いてきたITスキルを生かし、お客様への提案やコンサルティング業務に従事してきましたが、今期はそれを一歩進め、全社施策として「ビジネスプロセス構築力」と「IT活用力」の強化に取り組むことになりました。社内で一般化するため、サービス技術開発課が中心となって、現場業務へのITの統合を進めています。既存の枠組みを拡充しながらDX化を実施していくことが、私たちの目標です。
"DXの先駆者たち、選ばれしメンバーの活躍に期待"
Q.具体的な取り組み内容を聞かせてください。
堀野さん:
当社では、3年計画で約250名の社員をDX推進人財として育成しています。選抜は部門推薦と個人の志望に基づき、経済産業省のデジタルスキル標準を参考に、当社独自のスキルセットを設定しました。(下図参考)
今年度は、DXを自分事として捉え、IT基礎力の向上に加え、リーダーシップや提案力などビジネススキルも強化しています。eラーニングを活用し、基本から応用まで段階的に能力を高めていきます。来年度は、実務に即したツールの利用と応用スキルの習得に焦点を当て、3年目には現場で実践できるようにと考えています。最終的に、選抜された社員がDX推進のキーパーソンとして各プロジェクトをリードし、組織全体の成長を牽引することが目標です。
下村さん:
堀野さんからもありましたが、来年度はツールを使用した研修を検討しています。
AWSやGoogle Cloud Platform(GCP)のようなクラウドサービスの実践的な活用です。顧客がGCPやAzureを検討する際に、当社がそれらに精通していることで、信頼につながる提案が可能になります。実際の経験に基づく知見を共有することで、顧客との有益な対話を生み出すことを狙っています。
一般的な研修では実践経験が乏しいため、eラーニングで得た知識をどう活かすかが課題です。そこで、実際のプロジェクトに先立ち実務に近い経験ができる環境を整えることを目指しています。
リアルな経験を積むための練習環境を提供し、実践で使うためのフォローも検討していますが、全員をフォローするのは大変なのが、課題です。
参加メンバー同士が情報を共有できるコミュニティ
Q.どんな時にやりがいや難しさを感じますか。
堀野さん:
選抜メンバーの学習と業務の両立は困難ですが、学習状況のレポートを通じて上長との連携を図っています。学習時間の不足は課題ですが、「学び」を「仕事」として認識できるよう学習環境作りを模索することがやりがいです。またチャットグループでの情報共有も進めていますが、コミュニティ活性化とメンバーの交流促進が今後の目標です。
下村さん:
DX推進人財育成では、全社を巻き込んだ大きな動きの中で、多くの課題と向き合っています。やりがいは、それぞれのセンターやプロジェクトが協力して成長していく様子を支えることですね。一方で、事業部ごとに異なるニーズがあるため、一様の環境提供には「必要ない」という声が反映されることも予想されます。さらに、推進チームのリソースには限りがあり、個別のリクエストに柔軟に対応することには難しさがあります。
全てを完全に汲み取るのは難しいですが、最適なバランスを見つけて、予測される課題にチームで立ち向かい、その過程で得られる達成感は大きいと感じています。
大きな課題でもありチャンスでもある
Q.最後にご自身の想いを教えてください。
堀野さん:
DXといっても正直どのスキルを身に付けてよいか難しいという声を聞きます。
「このツールを使えばこんな業務ができる」「このスキルがあれば顧客へ提案ができる」などスキルの可視化を進め、人財育成の一つの指標ができればと考えています。
下村さん:
DX推進人財育成は、大きな課題でありチャンスです。技術の進化に合わせて、日々学び続けることが大切です。250名の成長が楽しみです。
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DX推進人財育成に力を入れているSCSKサービスウェア
今回は、SCSKサービスウェア 事業高度化推進部のお二人からDX推進人財育成の取り組みについて話を伺いました。
取材を通じて、ITスキルの習得がどのようにビジネスの成功に直結するか、その深い関連性とDX推進の必要性が伝わってきました。
ITを活用した環境で働きたい方やDXに関心がある方、SCSKサービスウェアに興味のある方は参考にしてみてくださいね。