【仕事と育児の両立・キャリア形成】社員インタビュー② ~産休・育休を2回取得して実感したこと~
仕事も子育ても両立してキャリア形成をしている社員を3人、3回のシリーズでご紹介します。第二弾は「島根センター勤務の角市直美さん」にインタビューを行いました。
産前・産後休業(以下、産休)と育児休職(以下、育休)を2回取得した角市さん。
現在はQA業務に携わりながら、在宅勤務や時短勤務を活用して活躍しています。
実際に産休・育休を取得した経験から得られたことや仕事と子育ての両立、息抜きの方法など幅広く伺いました。
- 思っていたイメージと違った!いい意味でギャップを実感
- 家庭以外に交流を持ちながら働くことは、私にとっての息抜き
- 保育園の送迎から寝かしつけまで、常に時間に追われている
- こまめな家事で快適な暮らしを保つ
- 自分はもちろん、家族にとっても何かプラスになることがしたい
- まずは、目の前にある自分ができることを積み重ねていきたい
- できることがガラッと変わっても、その中から楽しみを見つけられる
- 育休を通して自分にとっての気づきを得られた
【プロフィール】
■角市直美|第二事業本部-第二事業部(島根)
島根センター/2010年12月入社
前職の飲食業を経て、SCSKサービスウェアに入社。PCメーカーのテクニカルサポートに約8年間従事する。第二子の育休明けにバックアップソフトメーカーのサポートへ異動し、現在QA業務に携わる。
◆QA(クオリティアシュアランス)業務とは…
コールセンターにおいて、お客様とやり取りを行う際に、ある一定の対応に関する言葉遣いや応対の仕方、電話対応の印象など総じて品質といいます。どのオペレータが対応しても、一定の品質を維持する必要があり、その品質を管理する業務をQA業務、役割をQM(クオリティマネージャー)と呼びます。コールセンターにおいて、なくてはならない業務、役割になります。
思っていたイメージと違った!いい意味でギャップを実感
Q.入社から現在までの経歴を教えてください。
角市さん:
前職では飲食店に勤めていたのですが、急に仕事がなくなってしまって次の職場を探すことになりました。
SCSKサービスウェアの総務に同級生がいて、会社の話を聞いていたので、仕事について相談したんです。
当時の私はパソコンをほとんど使ったことがありませんでした。モニターとパソコン本体の区別もつかなかったし、プリンタを動かすのにドライバが必要だといったことも知りませんでした(笑)
そんなレベルでしたが、今度はやったことのない仕事にチャレンジしたいなと思ったんです。
元々興味があったことは前職である程度経験できたし、新しい世界へ踏み込もうとSCSKサービスウェアに入社しました。
実は、最初の頃はコンタクトセンターに対してあまりいいイメージを持っていませんでした。
お客様に電話をかけて嫌がられたりクレームを受けたりする、なんだか辛くてキツそうな仕事って印象を抱いていたんです。
実際にやってみると、思っていたのとは違っていい意味でギャップがありました。
配属されたのはPCメーカーのテクニカルサポートで、問い合わせを受ける仕事だったのですが、お客様に頼られたり役に立てたりとやりがいを実感できたんです。
また、チームのメンバーに恵まれたことも大きかったですね。
その後は、リーダー業務や新人のトレーニングに携わるなど、約8年間テクニカルサポートに在籍しました。第二子の育休明けにバックアップソフトメーカーのサポートへ異動し、現在はQA業務に携わっています。
家庭以外に交流を持ちながら働くことは、私にとっての息抜き
Q.出産前→育児休職中→復職後、それぞれのタイミングでの悩みや葛藤したことを教えてください。
角市さん:
第一子の産休・育休を取得したのは2016年の年末、PCメーカーのテクニカルサポートにいた頃です。
産休に入る前は子どもの誕生が楽しみだったので、あまり不安もなく悩みも特にありませんでした。
しかし第一子出産後の育休中になると、赤ちゃんの扱いも初めてでどうしていいかわからないし、まだ喋れない子どもと家の中でずっと二人きりで、「自分は何も役に立っていない」という思いと「社会から取り残された気持ち」になっていました。
本当はもうちょっと長く休むつもりでいたのですが、夫と相談した上で、出産した翌年6月に、当初の予定より少し早く、育休前と同じチームへ復帰しました。
そんな事情で育休から復帰したのですが、時短勤務のため1日の業務時間が短くなったことにもはじめは戸惑いを覚えました。
仕事に対して成果を上げられていないように思えて、「みんなは頑張っているのに自分だけが外れてしまっている」と感じ、チームに貢献できていないのではないかと焦る気持ちが強かったんです。
子どもが病気の時はなるべく欠勤しないように病児保育を利用するなど、仕事に穴を空けないよう努力しましたが、できることには限りがあると次第に考えも変わっていき、「今、自分にできることをやる」と切り替えられるようになりました。
仕事に復帰することで、気持ちはかなりリフレッシュできましたね。
同じチームに小さい子どもを持つ女性が多く、育児に関する話を聞いたり休日に子ども同士を遊ばせたりする機会もありました。
人と関わることで良い刺激を受け、家庭以外に交流を持ちながら働くことは、私にとって息抜きになりとても良かったです。
プライベートの友人とは違った、別のコミュニティが身近にあったことも良かったと思います。
第二子の産休・育休は2018年から2019年です。復帰後は元いたチームから異動して、バックアップソフトメーカーのサポートに配属されました。現在のチームは全体で20人ぐらいいて、企業の従業員の方に対してトラブルシューティングのサポートを行っています。
下の子の育休は、上の子の時よりももうちょっと長めに取って、子どもを見るように変わりましたね。
育休後は、コロナの影響で在宅勤務ができるようになりました。
子どもが熱を出しても在宅で仕事をしながら面倒を見られるので、とても助かっています。
お昼休みでも1時間の間に自分の休憩と併せて家事もできるので、夕方以降の家事や育児が楽になりました。
保育園の送迎から寝かしつけまで、常に時間に追われている
Q.仕事と子育ての両立で大変なことはありましたか?
角市さん:
上の子と下の子の年の差が1歳8ヶ月ぐらいなんです。
上の子が一人で遊んでいるのを見た時に、年の近い兄弟が遊び相手にいたらいいなと思いました。
子どもの年が近いと育児のタイミングがギュッと凝縮されるので、二人一緒に大きくなってくれると多少楽かなと考えたんですね。
出産時の自分の年齢を考えると、体力的にもなるべく早く前倒しになればと思いました。
実際には保育園の送迎や晩ご飯づくり、子どもを寝かしつけるまでの間、常に時間に追われている気がして毎日が大変です。
しかし上の子が6歳、下の子が4歳になって、今では姉弟二人だけで遊べるし目を離しても大丈夫な時間が多くなりました。
ここまで大きくなると自分のことができるようになってきたので、以前よりはだいぶ楽ですね。
成長を実感する反面、それでも子どもはマイペースですから、朝、家を出る時も「早く早く」って言わないと動きません。
夫がいる時は協力して分担していますが、下の子が小さい頃は大変でしたね。帰宅してからも下の子をおんぶしながらご飯を作ったり、上の子をお風呂に入れる時も下の子をおんぶしたままシャワーを浴びさせたりしていました。
今でも、思い通りに進まないことにイライラして、つい子どもにきつく当たってしまったり、反省することも多いです。
夜も早く寝かせるには、やらなければいけないことがたくさんあるのですが、こっちが忙しいタイミングに抱っこしてほしいとか、構ってほしいとか、大きくなっても甘えたい時って出てくるんですよ。
今まで保育園の送迎を二人一緒にできたのですが、4月から上の子が小学生になるんです。もう既に手を離れていく寂しさも感じていて複雑な気持ちになっていますね。
こまめな家事で快適な暮らしを保つ
Q.便利だったグッズについて教えてください。
角市さん:
食洗機・コードレス掃除機
去年の秋に購入したため、まだ数ヶ月しか使ってないのですが、ずっと古い家電を使っていたので、買い替えてみてとても便利になったと実感しています。
特にコードレス掃除機は、掃除機をかける回数が自然に増えたため、家を綺麗に保つことができて便利ですね。
家事はあまり好きではありませんが、自分の時間を確保しながら快適な暮らしができるよう取り入れています。
生ごみ処理機
最近引っ越したのですが、そこのゴミ置き場が猫に荒らされるんですよ。
なるべくゴミをきれいな状態のまま家の中でキープして、直前に捨てられるようにしたくて購入しました。
それと、家の中に生ゴミがあると子どもたちが臭い臭いと騒ぐようになってきたのも理由の一つです。
自分はもちろん、家族にとっても何かプラスになることがしたい
Q.息抜きの方法やご自身の趣味などがあれば教えてください。
角市さん:
独身時代から現在まで、息抜きはお酒とおいしい食べ物です。昨年から醤油麹づくりにハマっています。
少し時間ができたので新しいことをしたい気分だったのと、自分はもちろん家族にとっても何かプラスになることがいいかなと思って始めました。
お肉を柔らかくしたり、味付けもできたりと簡単に使うことができます。発酵食品ですから体にも良いのでおすすめですね。
比較的簡単に作れるのと、子どもと一緒にできるため食育にも繋がりますよ。
こういった経験から子どもが興味を持ってくれて、将来自分で作ることを自然に取り入れてくれるようになったらいいなと思います。
そのほかの趣味として、子どもが生まれるまでは休日になれば車で出かけたり、友達とイベントに行ったり、人と繋がる機会をずっと持っていました。
今は子どもが喜ぶことを前提にどこへ行くか、何をするかを考えています。
特に下の子は生まれた直後からコロナ禍だったせいか、最近になって「僕は公園以外どこにも行ったことがない!」なんて言いはじめて(笑)
テレビで見たものをイメージして遊園地に行きたがっているのですが、近場にはないのでもうちょっと大きくなったら一緒に県外まで出かけたいですね。
私の姉妹や友達など、子どもを連れている家族と一緒に遊んでいる時に大人同士で話す時間があるので、一人の時間がほしいとはあまり思わないです。
まずは、目の前にある自分ができることを積み重ねていきたい
Q.今後のキャリアや目標について教えてください。
角市さん:
しばらく時短勤務が続くこともあって、今後のビジョンについてはまだ描けてないんです。
年齢的にしっかり定めておかなくてはと思うんですけども、明確にどんな風になりたいとか目指したい理想の人も定まっておらず、今の自分に何ができるんだろうかと模索中です。
技術的な知識を深めるというよりも、お客様や人とのコミュニケーションを取るのが好きなので、人材育成や対面の業務などに携われたらと思います。
まずは、目の前にある自分ができることを着実に積み重ねていきたいですね。
できることがガラッと変わっても、その中から楽しみを見つけられる
Q.これから育休を取得する方に向けてメッセージをお願いします。
角市さん:
子どもが生まれるといろいろなことが制限されてブレーキが掛かってしまうので、子どもを持つまではプライベートも仕事も精一杯やって欲しいと思います。時間はたくさんありますし、自由に使えるお金もありますからね。
ただ、できることや遊びの内容がガラッと変わってしまっても、その中から楽しみを見つけることはできます。
家事や育児を楽する方法も今はさまざまありますから、完璧を目指さず便利なものをいろいろと使って、日々の生活を楽しみながらやっていけるといいなと思います。
なかなか2つのことを同時に両立させるのは言葉通りにいかないですし、妥協と言うとあまり良くないですけど、緩急つけて自分が納得するようにできたらいいのではないでしょうか。
私は産休と育休を2回取得しましたが、チームのメンバーと年が近く、先輩にあたる方々も家に帰ればお父さんお母さんだったりするので、周囲の理解に恵まれていたと思います。
これから産休・育休を取得する方々が安心できるよう、私もサポートできればと考えています。
育休を通して自分にとっての気づきを得られた
仕事と育児の両立、キャリア形成の社員紹介シリーズ第二弾は、角市さんに産休、育休を取得した経験について話を伺いました。
第一子出産後の育休中に経験した環境変化や、復帰後の時短勤務に悩みと戸惑いを感じた角市さん。人や社会との関わりによって家庭以外の交流を持つことが、ご自身にとっての息抜きになったというエピソードが印象的でした。
SCSKサービスウェアでは育休取得を推進しており、仕事と家庭のワークライフバランスを整えながら働くことができます。
将来的に産休・育休を検討している方や仕事と育児の両立に悩まれている方、SCSKサービスウェアに興味のある方は参考にしてみてくださいね。子育て支援に関する関連記事にもご注目ください。