近年では、男性の育児参加は「当たり前」となり、男女問わず普通の選択肢として育児休職(以下:育休)を取得する方が増えています。
今回インタビューを行った東京PrimeDeskの加藤 優希さんも育休取得を選択した方のひとり。
2022年12月から4ヶ月の育休を取得しています。
インタビューでは、現在の仕事内容や実際に育休を取得した時の様子、育休取得がきっかけで得たサポートやキャリア面などについて幅広く伺いました。
- プロジェクトの立ち上げ支援や業務改善を担当
- 自分の性格とマッチしていることが入社の決め手
- Z世代は、男性も育休取得が当たり前だと考える人が多い
- 現場でのオペレーター経験が活かせている
- 育休から復帰後のキャリアを考えてくれる上司
- 男性社員のロールモデルになれるように頑張りたい
- 男性も気負わずに育休が取得できるSCSKサービスウェア
【プロフィール】
■加藤 優希|東京PrimeDesk事業本部 第1部(PD東京)所属
2019年、新卒でSCSKサービスウェアに正社員として入社
ヘルプデスクのオペレーター業務を経て、育休を取得し、復帰後はプロジェクトの立ち上げ支援や業務改善に携わる。
プロジェクトの立ち上げ支援や業務改善を担当
Q.現在の業務内容について教えてください。
加藤さん:
プロジェクトの立ち上げ支援や業務改善のポジションを担当しています。
現在担当しているプロジェクトは、外資系の大手化粧品会社のヘルプデスク業務です。
この案件は、もともと他社で行っていたヘルプデスク業務を、SCSKサービスウェアが担うことになったものです。プロジェクトの立ち上げから安定稼働するまでの支援を私が担当しています。
安定稼働までの流れとして、最初の2ヶ月間は、今まで担当していた企業がヘルプデスク業務をどのように運用していたのか情報をもらったり、マニュアルを見るなどして業務知識を蓄えました。
その次の1ヶ月で、新しくマニュアルを作成し、運用方法を当社仕様に変更。
最後の1ヶ月には、自分たちだけでヘルプデスクを運用する段階になり、実際に電話対応をするオペレーターの教育も行います。
この案件は大阪PrimeDeskがメインで運営することになっているのですが、クライアントのオフィスが東京にあるため、オフィスに常駐して直接お問い合わせに対応するためにオンサイトチームとしてアサインされています。
私が担当しているのは、プロジェクトの立ち上げや安定稼働の支援のため、運用が軌道に乗ったら、あとはプロジェクトのメンバー任せて次のプロジェクトの支援へ移ります。
ちなみに現在のプロジェクトの前は、ヘルプデスクの運営がしっかりと行えているかを調査する業務調査を行っていました。
このような感じで、3〜4ヶ月ぐらいの短期間、各プロジェクトのチームにジョインして一時的にサポートする仕事をしています。
自分の性格とマッチしていることが入社の決め手
Q.SCSKサービスウェアに入社した決め手を教えてください。
加藤さん:
新卒の時、「今後の社会で強い業界は何だろう」と考えた結果、IT業界に絞って就職活動を行いました。
私は文系だったので、IT業界といっても自分でプログラミング等をするのではなく、もう少し違うことができないかなとも考えていたんです。
そんな中、就活イベントでSCSKサービスウェアに出会い、BPOという業態を知りました。
いろいろと調べていくうちに、ユーザーやクライアントとコミュニケーションを取りながら仕事をしていく会社だということがわかり、自分の性格ともマッチしているとの思いから、当社を選びました。
正直なところ、入社する前は、今やっている仕事の具体的なイメージまでは全然できなかったです(笑)。
Z世代は、男性も育休取得が当たり前だと考える人が多い
Q.育休取得時のことをお聞かせください。
加藤さん:
2022年12月末から2023年4月末までの約4ヶ月間、育休を取得しました。
妻の出産時は有休をいただき、子どもが生まれてから一週間後ぐらいで育休に入りました。
出産後、妻は実家に戻っていたため、私も仕事が終わったら妻の実家に帰っていましたね。
育休に入ってからは、妻のサポートや育児に専念しました。
生まれてから4ヶ月ぐらいが一番大事な時期なので、成長を見逃したくない、今一緒にいないともったいないと感じていましたね。
本当はもっと長く育休を取りたかったのですが、妻とも相談して4ヶ月にしました。
私の育休が明けたことにより、今の方が育児が大変になっているはずなので、妻には申し訳ないなと思う気持ちもあります。
ちなみに、妻も働いているので、2024年3月末まで育休の予定です。
保育園はなかなか年度途中から入るのは難しいので、定員に空きが出て入りやすくなる4月入園まで、妻は育休を延長することになりました。
妻の様子を見ると、子どもと一緒に過ごせる時間が伸びた嬉しさと、育児から少し離れて仕事に復帰したい気持ちの半々な感じがします。
私自身は、妻と一緒に育児をスタートしたことで、相手に共感できる範囲が広がりました。
今では、出産以外で妻にしかできない育児は特にないと感じています。子どもがいる男性でオムツも替えたことのない人なんて、私からしたら都市伝説なんじゃないかと思うくらいです(笑)。昔はそういう人もいたのかもしれませんが、現代でそんな父親はもういないんじゃないかな。
私の場合は、「いつか子どもができたら自分も一緒に子育てするぞ!」みたいな意識は特になくて、「男性も育児をするのが当たり前」と思っていました。
一方で、私の育休取得を知った人の中には、「育休入るんだ、珍しい」とか「4ヶ月も休めていいね」という人もいらっしゃいましたね。
私たちの世代は、男性も育休に入るのが当たり前と考える人が多くて、私の周りでも育休を取っている人は少なくありません。
そういう風潮から、育児は男性もやらなきゃダメでしょという感覚が自然とインストールされているのかもしれないですね。
だから「育休どうしようかな」と悩むこともなく、子どもができたら普通に育休取ろうって思っていました。
男性の育児参加が広がってきて、当社の中でも育休を取る男性がどんどん増えてきています。ただ、世の中には男性が育休を取るのは難しいと感じる人もまだいるようなので、世の中全体で、もっと誰もが育休を取得しやすくなってほしいです。
現場でのオペレーター経験が活かせている
Q.仕事のやりがいについて教えてください。
加藤さん:
私の仕事は3〜4ヶ月でプロジェクトを異動するため、短期間で成果を出さなければなりません。
プロジェクトがスタートした時点で、ここまでに安定稼働させなければならないというデッドラインが決まっているので、スケジューリングして目標達成に向けて着々と進めていきます。
今は、大手化粧品会社のプロジェクトを安定稼働させることを目標に業務に取り組んでいます。
育休前は今の仕事とは違い、ヘルプデスクのオペレーターをしていました。
電話でユーザーの問題を解決していく役割で、目の前で困っている人を助けることにやりがいを感じていました。
一方で、長期的な成果という面ではあまり実感を持てずにいたんです。
今は、アウトプットに対してクライアントからの評価がいただけますし、新たな仕事に繋がることもあり、成果が目に見えるのでやりがいも大きく、頑張ってよかったなと感じています。
振り返ってみると、ヘルプデスクの安定稼働には、オペレーターでの経験が活かされています。
オペレーターに仕事を繋げるためには、自分が何を頑張らなきゃいけないかを逆算して考えることができるのは大きな強みですね。
実を言うと、今のポジションに就いてまだ2プロジェクト目で、次のプロジェクトは、全然知らない業務範囲なので、ちょっと不安な気持ちもあります。
ただ、アドバイスをくれる方や先輩社員もいてくれるサポートがある環境ですので、困った時は周りのメンバーにも頼りながら頑張ります。
育休から復帰後のキャリアを考えてくれる上司
Q.SCSKサービスウェアのいいところや魅力について教えてください。
加藤さん:
SCSKサービスウェアに入社して5年ですが、うちの会社は良い人が多いなと実感しています。
理不尽なことで怒鳴る人や、意地悪な人、変なことを言ってくるような人には出会ったことがないですね(笑)。
入社当初、電話対応のオペレーターからスタートしたので、業務知識が不十分な状態でお客様対応をして、ときにはクレームに繋がることもありました。正直、「この仕事が向いてないんじゃないかな」と思ったこともあります。
でもそんな時には、先輩たちが自分自身の失敗談や経験を踏まえて励ましてくれました。
辛くてしんどいと感じた時でも周りの社員やスタッフはいい人ばかりなので、気軽に相談できるところはSCSKサービスウェアの大きな魅力だと感じます。
うまくできなかった経験は先輩たちにも必ずあるので、自分を責めたり落ち込みすぎたりしないで、どんどん周りを頼ってほしいですね。
また、育休に関しても、サポートやキャリアについての対応が手厚いと感じました。
育休に入りたいと申し出た時、私が抜けるポジションに代わりの人を入れようといった話をスムーズに進めていただきましたし、育休復帰後のキャリアについても考えていただけたことが嬉しかったですね。
私が以前に「プロジェクトを支援するポジションに就きたい」と話していたことを、今のPrimeDeskの部長が覚えてくださっていて、育休から復帰後は、元のヘルプデスク業務ではなく、プロジェクトの立ち上げ支援の方が成長できるのではないかと考えてくださり、今のポジションに就かせてもらえることになりました。
私だけではなく家族のことも心配してくれて、すごくよく見てくれていると実感しましたね。
仕事面のサポートや今後のキャリアのことも考えていただけて、とても感謝しています。
周囲の人たちの気持ちに応えられるよう、これからも頑張って貢献していきたいなと改めて思いました。
男性社員のロールモデルになれるように頑張りたい
Q.今後の目標を教えてください。
加藤さん:
自分に任された仕事を100%こなしつつ、プラスアルファ120%の価値を付けることが目標です。
今の部門でプロジェクト支援を行うポジションにいるのは、私だけなんです。「SCSKサービスウェアのビジネス拡大には、このポジションの拡大が欠かせない」と会社に思ってもらえるように、より一層頑張りたいです。
業務自体ができる人は他にもいるのですが、ポジションとしては私しかいないので、部門内で仕事の幅を広げて、影響力を強くしていきたいです。
そして、どんどん人を巻き込んで大きなチームになったらいいですね。誰が抜けてもスムーズに仕事が回せるような体制にしていきたいです。
また、今後、子どもが保育園に入園したら、体調を崩すこともあるはずです。「妻が休めない時は私が休みます」と、あらかじめ上長には伝えています。
社内でも「子どもが怪我したので帰ります」と早退する男性社員もいますし、誰かの仕事を他の誰かがサポートする仕組みづくりができていると感じます。
先輩パパ社員も多くて「子どもが小さいうちはしょうがないよね」と理解してくれるので、とても心強いですね。
育児はこれからが大変ですが、男性社員のロールモデルになれるよう頑張ります。
男性も気負わずに育休が取得できるSCSKサービスウェア
今回は、東京PrimeDeskの加藤さんに育休を取得した経験について話を伺いました。
育休取得によって、夫婦一緒に育児をスタートしたことから、奥様に共感できる範囲が広がったと語る加藤さん。
男性による育児参加は当たり前のこととして、気負うことなく育休を取得できる雰囲気が感じられました。
SCSKサービスウェアでは、男女問わず誰もが心置きなく育休取得ができる風土です。
プライベートも仕事も充実させたい方、SCSKサービスウェアに興味のある方は参考にしてみてくださいね。