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BPOベンダーの強みを活かすコンサルタント|一気通貫で業務を改善へと導く


今回は、豊洲本社に勤務する岩佐 真樹さん、鈴木 晃博さんにインタビューを行いました。
現在、事業高度化推進部コンサルティング課にて、コンサルティング業務を行っているお二人。
業務の改善事例や仕事のやりがい、コンサルティング業界の事情、求める人物像など幅広く伺いました。

【プロフィール】
■岩佐 真樹|課長
豊洲本社/事業高度化推進部 コンサルティング課/2004年新卒入社

 

■鈴木 晃博|コンサルタント
豊洲本社/事業高度化推進部 コンサルティング課/2023年中途入社

メイン事業であるBPOを、より拡大発展させていく役割を持つ部門

Q.事業高度化推進部の事業内容について教えてください。

岩佐さん:
事業高度化推進部とは、SCSKサービスウェアのメイン事業であるBPOを、より拡大発展させていくために、事業を高度化する役割を持った部門です。
私どものコンサルティング課は、クライアント企業の課題に対して業務調査・改善提案などのコンサルティングを行い、BPOの提案機会獲得や受託範囲拡大に繋げていく役割を担っています。
コンサルティングのサービスには、大きく分けるとオペレーション領域とマーケティング領域の2つがあります。
オペレーション領域は、申込書の入力処理などといった事務作業全般を指します。
マーケティング領域は、電話での営業代行やそれに類するシステムの企画・運用など、クライアントの売上向上に繋がる活動です。
それぞれの領域に対して、クライアントの業務について調査・分析を行い、業務の改善提案を行っています。
我々は10年以上前からこのコンサルティングサービスを提供し、クライアントの業務改善に貢献しています。

業務を一気通貫で支援することで、抜本的な改善に繋がった事例

Q.具体的な改善事例を聞かせてください。

鈴木さん:
マーケティング領域とオペレーション領域の両方が混在する事例として、金融業界における融資業務の案件がありました。リースやローンなどの融資を受ける際、仮審査を経てから本審査に進むという2つのステップが存在することが多いです。
我々がクライアントから相談を受けたのは、本審査のリードタイムが長くなっていて、顧客を逃しているという内容でした。
実際に調査をしてみると、相談内容以外にも課題があることが発覚したんです。
それは、仮審査通過後に本審査の申し込みをせず、離脱してしまっている顧客がすごく多いことでした。
クライアント側では、仮審査と本審査を別の業務と捉えており、仮審査と本審査を繋ぐ部分を誰も意識していなかったんです。
結果として、仮審査が終わって本審査へ進んでもらう前に、一旦顧客をリリースしたような状態でした。

当社は既に、そのクライアントの仮審査の業務を請け負っていたことから、「仮審査と本審査を橋渡しする役割のBPOをやりませんか」と提案しました。
まず、仮審査が通ったらすぐに顧客に連絡します。我々はこれをウェルカムコールと呼んでいます。
「仮審査通過おめでとうございます!ぜひ、当行にて融資をお任せいただきたいです。」といった電話ですね。
このタイミングで本審査へ申し込みする際に必要な書類や注意いただきたい点を、併せて案内することができます。
実際、本審査に必要な書類をどこで入手するのかと、悩まれる方は結構多くいらっしゃいます。
コールセンターにお問い合わせいただいた場合でも、「誰がどういうお問い合わせをしてきたか」を確認するところから始める形になってしまうんですね。
ウェルカムコールのタイミングで直接電話でご案内することにより、
顧客の負担軽減や安心に繋がって本審査の申込みが増えました。
ウェルカムコール時に本審査に必要な書類を案内することで、本審査の不備率を下げることにもつながり、最終的にリードタイムも短くなるといった好循環です。
クライアントの業務を一気通貫で支援することによって、抜本的な改善に繋がった事例だと言えますね。

Q.コンサルティングファームとBPOベンダーの違いとは?

鈴木さん:
コンサルティングファームとBPOベンダーの違いは、「クライアントを巻き込んで課題解決をできるかどうか」だと思います。
コンサルティングファームは、課題に対して回答を持っているという前提で提案をするので、どちらかというと「教える」立場になります。課題を調査してクライアントに改善案を提示するところまでがゴールであって、その後の実働部分に携わるビジネスではないんです。
実働部分に携わらない分、海外の先進的な事例を使ったりした、ドラスティックな提案をすることができます。ただ、実働部分はクライアント自身が行うかたちになるので、その提案が素晴らしいものでも実現することが難しい場合もあります。
クライアント自身で、その提案されたアイデアからプロジェクトを回していけるノウハウやリソースがあればよいのですが、そんな余力がない場合も多いんですよね。

一方当社のようなBPOベンダーであれば、「私たちと一緒に事業をやりましょう!」とクライアントに提案することができます。
「私たちにこの工程を含めて任せていただくと、こういうことが実現できますよ」と、改善手段を社内で持っていることこそ、BPOベンダーにおけるコンサルティングの強みであるし、醍醐味だと思います。
提言だけで終わらせず、実働部分にかかる工数や人件費などを加味したうえで、売り上げを向上させる提案をすることができるのが、我々BPOベンダーのコンサルティングなのです。

岩佐さん:
クライアントの課題に対して、改善の施策と具体的な実行手段、どちらも提案するのが当社のコンサルティングです。
先ほどの事例だと、「契約数を増やしたい」というクライアントの課題に対し、「本審査のリードタイムを短くしましょう」というのがオペレーション領域でのご提案。
マーケティング領域では「そもそもの本審査の申込数を増やしましょう」という提案をし、どちらの提案に対しても実働部分を当社が担うことで、クライアントの課題改善に寄与しました。

SCSKグループの顧客基盤により、大きなビジネスに携われる

Q.仕事のやりがいや会社の魅力について教えてください。

鈴木さん:
当社の魅力の一つは、SCSKグループの顧客基盤があることです。
我々がコンサルティングに入るのはプライム上場企業が中心ですので、大きなビジネスに対して提案することになります。
個人のコンサルタントでは、なかなかリーチできない部分に関われるのが、SCSKグループならではだと思います。
誰もが知っている大手企業の大きなビジネスに携わることもできるので、社会貢献性も高いですし、非常にやりがいがありますよ。

また、良い提案をするとクライアントの方から、別の事業部や業務を紹介していただけることもあります。
感謝のお言葉や改善されて良かったといった、ダイレクトな反応を頂戴した時にもやりがいを実感できますね。
当社のコンサルティングでは、B-RAP(業務プロセスコンサルティング)や、BCF(ビジネスコミュニケーションフロー診断®)といったサービスを提供していますが、このサービスではシステム構築時の要件定義にも携わることができます。
例えば、業務システムを新しく導入する場合、それを使ってどういう業務をしたいか、ということを明確にする必要があります。
クライアントにヒアリングしながら業務を設計していきますが、私たちが設計した業務が、システム構築時の前提となるのです。
単純にパッケージシステムを導入するだけであれば、システム会社だけでできてしまうので我々の出番はありません。
しかし、「このような機能を追加してはいかがでしょうか」とクライアントの業務に合わせたカスタマイズ開発を提言し、競争優位を作っていくことが、我々コンサルタントの役割なのです。
システムを導入する際は、親会社のSCSK株式会社やグループ企業と協力しながら、システム構築をしていきます。我々コンサルタントも上流工程に入り、大きなシステム開発のビジネスに携われる点も、魅力の一つと言えますね。

働き方を変えたいコンサルタントにぜひ応募してほしい!

Q. 求める人物像を教えてください。

鈴木さん:
私はコンサルティングファームに何年も在籍してきた経験があるのですが、めちゃくちゃ忙しかったんです。
本当に洒落にならないぐらい忙しくて、家庭を顧みない働き方をしないとやっていけないレベルで…。
「私生活を充実させながらコンサルやりたい!」なんて夢のまた夢でした(笑)。
同僚からも「私生活大切にしたいなら、コンサルティング業界を辞めたほうがいいよ。」と言われるくらいでしたね。

当社はコンサルティングに携わりながらも、プライベートも尊重した働き方ができる点が、大きなメリットだと思います。

岩佐さん:
中途採用に関しては、一から育て上げるというより、鈴木さんのようなコンサルタント経験者を採用したいと考えています。
ビジネスを大きくするだけではなく、実際に業務を担当する方一人ひとりを幸せにしたい、という思いを持った方に来ていただきたいですね。
当社では改善の提案だけでなく実行まで担当することができるので、より地に足つけた提案をしたい方クライアントのプロジェクト成功までちゃんと伴走したいと思っている方に合っていると思います。
SCSKグループ自体が、ワークライフバランスの取れたホワイトな企業だと思っていますので、働き方を変えたい方には、ぜひ来ていただきたいなと思います。

コンサルタント以外でも、自社の業務ではなくクライアントの業務について、調査・分析をして業務改善の提案をしたことがある方+αで実行まで担ったことがある方は有望です。
クライアントの業務をちゃんと調べてレポートし、提案してきた経験は必要だと感じています。
例えばシステム系の営業職でも、クライアントの要求分析から要件定義までできる方だと可能性は高まりますよ。
この仕事の資質は、自分で考えて動ける方や失敗を恐れずにトライし続けられる方困難なことがあってもめげずにやり抜ける方です。
さらに、知的生産活動が楽しいと思えて、困っていることを解決したいという思いが強い方だと、よりクライアントの事業に貢献できると思います。
少しでも経験が活かせると思えるなら、ぜひ挑戦していただきたいです!

 地に足をつけたコンサルで、クライアントに貢献するSCSKサービスウェア

SCSKサービスウェア豊洲本社 事業高度化推進部 コンサルティング課のお二人に話を伺いました。
コンサルティング課の具体的な業務やコンサルティング業務の魅力、コンサルティングファームとBPOベンダーの違い等、さまざまなことを語っていただきました。
SCSKサービスウェアでは、クライアントの業務改善に貢献するコンサルタントを募集しています。
コンサルタント経験のある方やシステム開発の要求分析から要件定義の経験がある方、クライアント業務の提案・改善経験のある方のご応募をお待ちしております!