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新たな転勤制度の活用で、帰任先でもノーコード・ローコード開発業務に従事する

人を大切にし、活かすための取り組みをするSCSKサービスウェア。
「社員一人ひとりの健康は、個々人やその家族の幸せと事業の発展の礎である」と健康経営の理念を打ち出しています。
その一環から、役職問わず、転勤により単身赴任で家族と離れて暮らしている社員がリモートワークの活用で家族と暮らせる働き方を実現。
社員とその家族の幸せは当社にとって不可欠との考えから、このたび転勤制度の規定を改定しました。

今回インタビューを行った紙谷さんは、地元島根から大阪に転勤。
大阪では、単身赴任をしながらノーコード・ローコード開発業務に携わっています。
働き方改革により転勤制度の改定とリモートワークの体制が整ったことから、地元への帰任が実現しました。
入社から現在までの経歴や、現在の仕事内容、転勤・帰任の経緯など幅広く伺いました。

【プロフィール】
■ 紙谷 盛喜|係長
BPO第1事業本部 テクノロジーサポートサービス第1部 CRMサポート課/2003年 中途入社
2003年に島根センターの前身である島根CSKに中途入社。
2016年大阪センターに異動し、コンタクトセンターのマネジメント業務を経験。
2020年から現在まで、ノーコード・ローコード開発業務に携わる。転勤制度の改定により、2024年5月より、地元の島根に帰任が決定する。

利用システムに合わせてカスタマイズする開発業務

Q.現在の仕事内容を教えてください。

紙谷さん:
クラウドサービスのフレームワークを活用した開発業務を行っています。
ゼロからプログラミングするような開発ではなく、雛形をカスタマイズすることで、ノーコード・ローコードでお客様のニーズに合ったシステムづくりをしています。
現在取引しているクライアントは金融系が多く、私が担当しているのは所属している組合員様に共済制度を提供している団体様です。
発端は、介護共済を作りたいというご依頼で、保険会社経由でSCSKサービスウェアに声がかかりました。
介護共済を作るにあたって当社が事務運用を行うことになり、「せっかくならクラウドサービスのフレームワークを活用したシステムを作りましょう」という話に進展したんです。

具体的には、団体が持っている共済は約10個ほどあるため、全てシステムに載せて情報統合すれば、いろいろな利活用ができるようになるとご提案しました。それを受けて、クライアントから既にある火災保険系のシステムをリプレイスしたいという要望をいただき、私はそのリプレイス担当から関わるようになりました。
クライアントは当初、オンプレミスという自社内のサーバーにあるシステムを使っていたため、そのデータを漏れなく新しいシステムに取り込むための仕組みづくりを行いました。
この開発で使用しているクラウドサービスのフレームワークは、ライセンス料が安価である反面、基本機能があまり備わっていません。
その代わり、プラグインサービスが充実しているので、それを組み合わせることでお客様の要望に合ったものを作ることができます。
共済システムは複雑なため、開発知識がない方がシステムを組み上げることは難しく、専門の知見を持っている当社で対応する必要があります。

私自身、開発の仕事をするまでは、ずっとコンタクトセンターのマネジメント業務を担当していました。
RPAなど、人がやっていることをコンピューターに任せる技術がだんだん出てきた時期で、そういう仕事に関わることができたらいいなという思いを持っていました。そんな時にタイミングよく声がかかり、今の業務にアサインされたのでラッキーでしたね。

転勤したからこそ経験できたことがある

Q.転勤の経緯について教えてください。

紙谷さん:
2016年に島根から大阪センターへ異動し、単身赴任で働いています。
当時の大阪センターは地方にあるいくつかの支社を管下に置いていたことから、人的交流や人材成長を促すことが狙いで、地方にいる社員の転勤を進めてきたようです。
島根センターでは、どうしてもマネジメントのポスト数や開発業務が少ないため、転勤の辞令が下った時はチャンスだと考えました。
子どもが当時小学4年生だったこともあって、島根に家族を残して単身赴任という形で大阪へ転勤することになりました。
これまでに長く勤めた拠点は沖縄、島根、大阪の3箇所で、いろんな拠点で仕事をする良さも実感しています。
場所によって仕事の種類が違ったり、その拠点ならではのカルチャーを感じられて、転勤したからこそ経験できたこともたくさんありました。

リモートワークができる体制と転勤制度の改定で帰任が実現

Q.帰任の経緯について教えてください。

紙谷さん:
コロナ禍の影響で会社全体にリモートワークができる体制が整ってきたことと、社内の転勤制度が改定されたことで、2023年の終わり頃に帰任の話をいただきました。
この業務に関わる限り、島根に戻ることは難しいだろうと思っていたのですが、そんな中で帰任の話をいただき、現在の業務を続けながら家族と暮らせる生活が実現できるんだと思うと、とても嬉しかったです。

これまで大阪でやりがいを感じながら楽しく仕事ができたのは、妻のおかげです。
単身赴任中も月に1回島根に帰っていましたが、基本的に家事や育児は妻に任せきりでした。
それでも、子どもに関することは、できることなら何でもやるようにしていました。
来年は子どもが大学受験で、進学を機に県外へ出る可能性もあることから、家族と相談し帰任を決断しました。
子どもと暮らすのが最後になるかもしれない1年に、家族と一緒に過ごせることになって、本当に感謝しています!

また、私の実家も島根なのですが、月に1回の帰省では自宅に帰るのが精一杯で、実家の両親とは年1〜2回会うのが限度でした。
島根に帰任することで、今よりも頻繁に顔を見せられると思います。
帰任後は島根センターに出勤し、リモートで開発業務とメンバー管理を行います。必要に応じて、大阪センターや東京の客先には出張で対応していく予定です。

▼転勤制度の改定について
家族のある社員の単身赴任は、生活への影響が大きいため、子育てに参加しやすい働き方の推進を目的に、2023年11月より運用を一部改定。改定内容は以下の通り。
①小学生以下の子供がいる社員は、単身赴任での転勤は不可とする。(家族が帯同できる場合は転勤可)
②単身赴任での転勤は、5年を目安とする。

スキルを吸収し、提案できる武器を増やす

Q.今後の目標を教えてください。

紙谷さん:
開発チームは当初、ほとんど私一人しかいない状態でしたが、ようやく今期からメンバーを入れてチーム化することができました。
特に、今期入った3名には、私と同じことができるようになってもらって、開発部分を信頼できる人に任せられる体制を構築していきたいです。
社内やお客様との調整を行う役割も必要なので、こちらも他の人たちと分担しながら対応していきます。

この業務はコンタクトセンターやバックオフィスなどのプロジェクトと異なり、開発が完了して納品したあとは売上がなくなります。
保守業務はあるものの、大きなタスクは順次なくなっていくので、新たな仕事を取っていける仕組みづくりが必要になってきます。
今後はもっとチームを大きくして、新たな開発の仕事を受注できるようになり、管下のメンバーが独り立ちできるようサポートしていきたいです。
前年度は金融業界の枠組み内での所属でしたが、組織再編により今年度はCRMを取り扱う部門に入る形になりました。
我々のチーム以外でも、さまざまな技術を持ったメンバーが所属している部門がたくさんあるので、協業しながらシナジーを出していきたいと考えています。
たとえば、今のフレームワーク以外のCRMを取り扱って開発を進めている部門や、プログラミングで開発している部門もあります。
スキルを吸収したり協業したりすることで、お客様に提案できる武器も増えるでしょう。
私たちのシステム開発の成果によって、お客様から新たな要望をいただき、次の仕事につなげられるよう、信頼と実績を積み重ねていきたいです。

私の所属している開発チームは、プログラムを0から書いていくような開発は請け負っておらず、必要なスキルレベルはそこまで高くありません。その分、要件定義をしたり、お客様や関係各所との調整などの業務が重要です。
新しいことを知って、身につけて、知識をつけて頑張れる方、挑戦できる方に適性があります。
新たにスタッフを迎え入れる時は、向上心がある方と一緒に仕事ができればと思います。

今回は、島根センターで働く紙谷さんにお話を伺いました。
8年の間、転勤により大阪で単身赴任をしながら、ノーコード・ローコード開発業務に携わってきた紙谷さん。
このたび転勤制度の改定とリモートワークの環境が整ったことから、島根への帰任が実現することになりました。
今後は、オンラインにて開発業務とメンバー管理を行い、必要に応じて出張等で対応していくとのことです。
帰任によって、大学進学を機に県外に出る可能性があるお子さんと最後の1年を一緒に暮らせるのが嬉しいと語っておられました。
SCSKサービスウェアでは、人を大切にし、その人がいきいきと働けるような取り組みを行っています。
人を大切にする会社で働きたい方や、地元で家族と暮らしながら働きたい方は参考にしてみてくださいね。