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視覚障害のあるヘルスキーパーが語る“安心して働ける職場の魅力”

SCSKサービスウェアでは、一部拠点に「リラクゼーションルーム」を設け、ヘルスキーパーが社員の日々の疲れを癒すマッサージやリフレッシュの機会を提供しています。
今回は、2025年2月に開設された多摩センターのリラクゼーションルームで、視覚障害を持ちながら活躍するヘルスキーパーのお二人に、働く上で感じるやりがいやサポート体制、そして職場の魅力についてお話を伺いました。

【プロフィール】
■眞下 信一郎/2025年1月入社/ヘルスキーパー/多摩センター
職人やルートセールスなど幅広い職種を経験後、視覚障害をきっかけに2018年にマッサージの専門学校へ進学し、国家資格を取得。治療院や企業内マッサージ室での勤務を経て、安定した環境で長く働ける場を求めて当社へ入社。
■大関 秀正/2025年5月入社/ヘルスキーパー/多摩センター
幼少期に視力を失い、盲学校で学んだ後、鍼・灸・あん摩マッサージ指圧師の資格を取得。治療院での勤務を経て、大学で経済・福祉を学び、点字翻訳や介護施設・在宅マッサージなど多様な福祉分野の業務に携わる。働く人々の健康を支えたいという思いから、当社へ入社。

※ヘルスキーパーとは:
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師などの国家資格を持つ専門職です。企業や団体に所属し、従業員へのマッサージやリラクゼーションを通じて、疲労回復や健康維持をサポート。心身のケアを担うことで職場全体の生産性向上にも貢献し、障がい者採用の一翼を担う存在です。

2種類の施術で「社員の心身をリフレッシュ」

Q. 現在のお二人の仕事内容について詳しく教えてください。

眞下さん:
私たちは、オフィスの一角で社員の心身をリフレッシュするために、マッサージを行っています。
施術は大きく分けて、事前予約制の施術と、休憩室で行うクイックマッサージの2種類です。
事前予約制の施術では、オフィス内のリラクゼーションルームで専用ベッドに横になっていただき、肩や腰などのコリをしっかりとほぐします。
予約時に希望の部位や施術時間を選べるため、事前情報をもとに当日の施術内容を組み立てています。

もう一つは、休憩室で行うクイックマッサージです。
こちらは事前予約不要で、飲み物を買いに来た社員が「ちょっと今いいですか?」と声をかけてくださり、マッサージを行っています。

大関さん:
リラクゼーションルームで行う事前予約制の施術では、1日につきそれぞれ10名ほどの予約枠を設けており、日によっては満席になることもあります。
クイックマッサージは、短時間で受けられるため、午前・午後合わせて20〜30名ほどの方が利用されることもあります。
休憩室の一角で気軽にリフレッシュできると好評で、「出会えてラッキー」と言っていただけることもあります。

眞下さん:
時間帯によって施術を受けに来られる方の人数にも差があります。
昼休みや夕方は混み合いますが、午前中は比較的落ち着いており、それぞれの休憩時間に合わせて、ご利用いただいています。
勤務時間内でもリラクゼーションの時間を取れる点は、働く環境としても魅力的だと思います。

「またお願いします」の一声が次の活力に

Q. どんなときに仕事のやりがいを実感しますか?

眞下さん:
一番嬉しいのは、利用者の方から直接声をかけていただけるときです。
施術の予約をしてくださった方が「昨日から楽しみにしてました」と言ってくださったり、施術のあとに「頭痛が軽くなって、薬を飲まなくても平気でした」と報告してくださったりと、喜びの声をいただくと、本当にこの仕事をしていてよかったなと感じます。
中には「このマッサージがないと困るので、ずっと続けてくださいね」と言ってくださる方もいて、励みになります。
視覚を失ってからは、自分にできることが限られてしまったように思えて、自信をなくした時期もありましたが、こうして誰かの役に立てていることを実感すると、「まだ自分にもできることがある」と前向きな気持ちになれます。

大関さん:
私も同じです。今朝もクイックマッサージで対応した方から「いつも助かってます。ありがとうございます」と声をかけていただいて、とても嬉しかったです。
また、何度も来てくださる常連の方も多いので、声や雰囲気で「あ、いつもの方だな」と分かります。
限られた施術時間の中でも、そうしたつながりができていくのがこの仕事の魅力です。

気持ちも軽くなる雰囲気づくりの工夫

Q. お二人がヘルスキーパーとして働く上で大切にしていることを教えてください。

眞下さん:
施術を受けに来られる方は、どこか体に不調を抱えていたり、仕事で疲れていたりする方が多いため、まずは「ここに来てよかった」と思っていただけるような雰囲気づくりを大切にしています。
明るく元気にお迎えして、笑顔でお見送りすることで、短い時間でも気持ちが軽くなり、また仕事を頑張れるよう、常に前向きな雰囲気を意識しています。

大関さん:
私も同じ思いです。加えて、なるべくお一人おひとりの状態や会話の内容を覚えておき、次に来られた際には、その方に合った施術や声かけができるよう心がけています。
業務内容によって凝りやすい場所は似ていても、原因や状態は人それぞれです。
その違いを感じ取りながら、適切な力加減やアプローチを考えるようにしています。

安心して働く環境が整っている職場

Q. お二人が働きやすさを感じるポイントを教えてください。

眞下さん:
当社は本当に働きやすい環境だと感じています。
私たちは視覚に障害があるので、どうしても見えない部分で不便を感じる場面はありますが、周りのスタッフの方々がいつも自然にサポートをしてくれます。
例えば、朝のミーティングでその日の予約状況を口頭で共有してくれたり、追加の予約が入った際にはすぐ知らせてくれたりと、常に連携が取れているので安心して施術に集中できます。
何か困ったことがあっても、マネージャーの方や総務の方々がすぐに対応してくださるので、とても心強いです。

大関さん:
そうですね。会社全体が、私たちが働きやすいように環境を整えてくれていると感じます。
例えば、パソコンには音声で操作できるソフトを入れていただいているので、メールの確認や施術記録の入力も自分で行っています。
また、私は点字を使うので、点字ディスプレイを活用して入力やメモを取ることができています。
こうした設備やツールを会社がきちんと用意してくれているのは、とてもありがたいですね。

眞下さん:
私はiPhoneの音声機能を使って、スケジュール管理やメールの確認をしています。
自分に合った方法で仕事ができるので、ストレスを感じずに日々の業務に取り組めています。

大関さん:
他にも、オフィスで働く皆さんがとてもあたたかいと感じます。
廊下ですれ違う時に、気軽に声をかけてくれたり、移動の際に「お手伝いしましょうか」と自然に声をかけてくれたりする方も多く、本当に助かっています。
障害の有無に関わらず、同じチームの一員として受け入れてくれている雰囲気があり、安心して働ける職場だなと感じます。

【多摩センターでの受け入れ準備】
多摩センターで視覚に障害のあるヘルスキーパーを受け入れるのは、今回が初めての試みでした。
そこで、すでに同様の取り組みを行っていた沖縄センターに相談し、設備や運営面について詳しく話を聞きながら準備を進めていきました。
施術しやすいベッドの種類や、動線・配置の工夫など、現場での使いやすさを一つひとつ確認し、受け入れ体制を整えています。

「見えない」からこその細やかなケア

Q. 仕事をしていて難しさや課題を感じることはありますか。

眞下さん:
やはり一番の難しさは「見えない」という点にあります。
一般的なマッサージでは、施術をしながら利用者の方の表情や反応を見て力加減を調整したり、会話の中で気づいたりすることができますが、私たちはそれができません。
そのため、声のトーンや息づかいなど、わずかな音の変化を頼りに状態を感じ取る必要があります。
声だけで相手の気持ちを読み取るというのは簡単ではなく、細かなニュアンスをどう感じ取って施術に反映するかは、常に意識している課題です。
その分、声や雰囲気の微妙な変化に敏感になれた気がしますし、言葉を大切にしながらコミュニケーションを取ることを心がけています。

大関さん:
私も同じように、視覚的な情報をどう補うかは大きな課題だと感じています。
特に、このリラクゼーションルームは「治療」ではなく「癒しの場」として運営しているので、利用される方にその目的を理解していただくことが大切です。
痛みを取ることを目的とするのではなく、リラックスして心身をほぐしていただく場所だということを、お互いの共通認識として持てるように心がけています。

眞下さん:
私の場合は、もともと見えていた時期があるので、視覚に頼ったコミュニケーションの癖が抜けないこともあります。
だからこそ今は、相手の声や話し方から得られる情報をより丁寧に拾うように意識しています。

大関さん:
私は子どもの頃から視覚に頼らない生活をしてきたので、歩き方や声の調子などからその人の状態を感じ取ることが多いです。
「今日は少し疲れているのかな」といったことがわかると、自然と力加減も変わってきます。

【周囲の社員の理解促進】
多摩センターでのリラクゼーションルーム開設にあたって、まずはお知らせ形式で自然に周知を行い、社員が気軽に声をかけやすい雰囲気づくりを大切にしました。
その結果、開設当初から多くの社員に関心を持ってもらえるようになっています。

運営面では、総務メンバー3名が予約管理や当日の連絡、設備のフォローを担当し、日々密に連携を取りながらサポートを行っています。
さらに、開設前には八王子市保健所への開所届提出や安全確認も実施し、正式な認可を取得。社員が安心して施術を受けられる環境を整えています。

人のあたたかさが根付く職場文化

Q. SCSKサービスウェアの魅力を教えてください。

眞下さん:
私がこの会社の魅力だと思うのは、やはり「人のあたたかさ」ですね。
マッサージを通じて多くの方と接していますが、皆さん本当に気さくで、優しい方ばかりです。
以前、廊下でふと思い出したことがあって、無意識に「あっ」と声を発したとき、すぐに「眞下さん、どうしました? お手伝いしましょうか?」と声をかけてくれた方がいました。
そのとき、「ああ、この会社は本当に人の思いやりにあふれているな」と心から感じました。
仕事以外の場面でも、自然に気にかけてくれる方が多いことが一番の魅力です。

大関さん:
私も人のあたたかさを日々感じています。
それに加え、この会社は本当に多様な働き方をしている方が多いと感じます。
契約社員や派遣社員、子育て中の方、介護をしている方など、さまざまな背景を持つ方が、それぞれの事情に合わせて働いていらっしゃいます。
さまざまな人が、それぞれの形で活躍している職場というのは、とても魅力的だと思います。

眞下さん:
私たちは施術中、仕事の話よりも、その人自身のことを話すことが多いです。
だからこそ、その人の人柄や考え方を知る機会が多く、一人ひとりに魅力を感じます。
皆さんが頑張っている姿を間近で感じながら、自分も力をもらっています。

ヘルスキーパーとして、会社の一員として、人を支え続けたい

Q. お二人の今後の展望を教えてください。

眞下さん:
このリラクゼーションルームは、2025年2月に開設した新しい取り組みなので、まずは長く愛される場所にしていきたいと思っています。
利用してくださる社員の方々が「ここに来ると元気になれる」と感じてくださるような空間を続けていくことが目標です。
個人的には、視力を失ってからさまざまなことを乗り越えてきましたが、これから先、10年、20年経ったときに「見えなくなったけれど、それでも自分の人生は良かった」と心から思えるような働き方をしていきたいと思っています。
ここでの経験を通して、そう思える未来を築いていけたらうれしいですね。

大関さん:
私も、このリラクゼーションルームをもっと多くの方に利用していただけるようにしたいです。
当社には複数の拠点がありますので、今後はこの取り組みが他のセンターにもどんどん広がっていくことを期待しています。
そして、一人でも多くの社員の方にリフレッシュの時間を提供できるよう、私たち自身も成長していきたいです。
直接業務に関わるわけではありませんが、社員の皆さんの“心と体の健康”を支えることで、会社全体の力になれたらと思っています。
これからも一社員として、そしてヘルスキーパーとして、皆さんと一緒に歩んでいけるよう努力していきたいです。

支え合いが育む、誰もが活躍できる場へ

今回は、社内のリラクゼーションルームで活躍するヘルスキーパーのお二人に、仕事内容ややりがい、働きやすさについて伺いました。
当社では、音声ソフトや点字デバイスの導入など、様々なニーズに対応した環境整備を通じて、誰もが安心して力を発揮できる職場づくりを進めています。
多様な働き方を尊重し、社員同士が自然に支え合う風土も同社の大きな魅力です。
人に寄り添いながら自分らしく働きたい方は、ぜひSCSKサービスウェアへの応募をご検討ください。